タチウオの釣れる時期が近づいてきましたね。トップシーズンになれば陸からでも船からでもいたるところでタチウオが釣れます。難しい釣りかと思いきや初めて見ると結構簡単ですが、コツを知っているか知っていないかで釣果に差がでます。ここではタチウオジギングの始め方とコツを解説していきますね。
タチウオの特徴
タチウオは普通の魚と少し違っている事があります。まずは狙う魚の特性を理解すると釣り方が自然とわかります。
タチウオは立って泳ぎます
通常の魚は横になって泳ぎ捕食しますがタチウオはたって泳ぎ捕食します。なので上から落ちてくるエサに敏感に反応し上に追跡します。なのでフォールが有効です。
タチウオは泳ぐのが下手です
タチウオは泳ぐ能力が低いので捕食能力も比例して低いです。なので早いアクションは必要なくスローなアクションが有効です。
タチウオは集団で移動します
タチウオは集団で移動するので釣れたタナにはまだまだチャンスがあります。なのでタナはみんなで共有しましょう。
ベイトロッドセッティング
基本的にはバーチカル(縦)の釣りになるので最初はベイトロッドで挑みましょう。
ベイトリール
100m近いタナを狙うこともあるのでタチウオ専用リールならば1.0号を300m巻ける番手、青物ジギングと流用するのであれば1.5号を300m巻ける番手で充分。
ラインカラーで水深を読める方ならばカウンターは不要だが自身がない方はカウンター付ベイトリールがお勧め。イカメタルやタイラバ流用を考えるならばカウンター付一択。
■実売20,000程。100番台でややキャパは少なめだがスペックは充分。
■2024年新商品。300番台は個人的にも狙っている商品。実売30,000円程度でハイスペック。
■実売60,000円程の最高峰のリール。実釣で使ったがタチウオからブリまで大丈夫。
ロッド
別段専用ロッドでなくても大丈夫だが購入できるのであれば専用が好ましい。流用するのであればスロージギングロッドが理想。
以前は振り幅を大きくとる為に長めのロッドが多かったが最近はシャープにしゃくることも想定され2.0m以内のロッドが主流となっている。
■実売50,000円程のダイワハイスペックロッド。タチウオジギングから青物(ブリ)ジギングまで対応
■こちらも実売50,000円程のシマノハイスペックロッド。個人的に憧れ。
■実売30,000円程のミドルスペックロッド。数年愛用しているがタチウオでは全く問題なし。
シマノスロージギングロッドをまとめた一覧は《こちら》
ジグ
タチウオやサワラは刃物と言われるぐらい歯が鋭く、リーダーがスパスパ切られ運が悪いとジグが直ぐになくなります。なので高価なジグよりもガンガン使える安価なジグをお勧めします。
タチウオはフォールへの反応が良いためにセンターバランスのジグがお勧めです。また大きなフォールを多用する場合は100lb程の先糸をお勧めします。太いリーダーの結合が難しい人はセットが売っているので買っておきましょう。
■これはサワラのブレードジギングでも使えるので結構お勧めです。
お勧めジグ
まずはスタンダードなJACKALLアンチョビメタルシリーズ。このシリーズだけで十分じゃないかと思うほどです。私はスタートはこれから始めていきます。ド派手なカラーとブラック系とグロー系が必須です。
こちらもド定番のジグとなります。1,000円以内での販売が多いので安心して攻めていけます。
ロストしやすい前提で購入できる予算がある方はこれ一択かもしれないぐらいです。120gで3,500円の高級タングステンジグ。
フックセッティング
タチウオジギングでフロントとリアのフックは必須となります。過去に何回もリアフックを忘れ方がバイトだけあって乗らないことを何回も見てきました。またフックに関しては反しがない【バーブレスフック】となります。返しがあると格段に手返しが悪くなるので気を付けましょう。
フロント | リア | |
パターン① | トレブルフック | トレブルフック |
パターン② | ツインアシスト | トレブルフック |
パターン③ | ツインアシスト | ツインアシスト |
個人的にお勧めは②のツインアシスト&トレブルフックのセッティングとなります。リアのトレブルフックにはタコベイトを付けて【バイトマーカー】&【フォールスピードの調整】&【アピール力アップ】としています。
タコベイト付きのフックを買えば高いですが7cmタコベイトが30本入って1,000円ぐらいで買えるので、一度自作してみましょう。私は数年前から自作してばっちりと釣果を上げています。
アクション
タチウオは遊漁力が低く、捕食も下手なので派手なアクションは厳禁。ボトム(底)をメインに探るのがよい。
遊漁船ならば船頭さんが『水深〇〇m、底から10mまでに感度』とかアナウンスしてくれるので、アナウンスされた指示棚まで速やかに移動させよう。基本的な動きとしては
- ワンピッチジャーク
- ワンピッチジャークからのフォールorロングフォール
- 早巻きからのステイorフォールorロングフォール
- リフト&フォール
- ただ巻き
小型のタチウオしか釣れないときは敢えて指示棚を外してみたり、小型はなお遊泳力が低いので早巻きで小型を振り切りつつ大型が付いてきたときにステイやフォールで誘うのも面白いです。
昨年の大阪湾は大爆釣
2023年9月頃の大阪湾は海底がタチウオで敷き詰められてるのかと思うが如くタチウオが大爆釣でした。私は手巻きで75匹、電動テンヤの方は130匹釣れており一時期は底を取るまでにヒットしていました。
今年は日本海にケンサキを狙いつつ、明石でタコを釣って、大阪湾でタチウオやクログチを釣っていきます。明石のタコは釣れない様になってきたりルールが厳しくなってきましたが仕方がないですね。
それでは皆様の爆釣と安全釣行をお祈り申し上げます。
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